なぜ写経をするのですか?
写経はそもそもお経の伝達手段でした。今のようにコピー機が存在しなかったので、書写する意外に方法がなかったのです。
お経を書写しておけばその後多くの人が読める点において、大変功徳のあることと考えられきたわけです。
また書写したお経には不思議なパワーがあるとも考えられてきました。
そのために目的をもって写経するということも行われてきました。
写経の際は写す気持ちを大切にしてください。
お経の文字を書き写すことにより、お釈迦様のみ教えを自らの内に写していただくという意味です。
お経の心を自分の心に写す気持ちで写経してください。
何の信仰もないのですが、写経してもいいのですか?
写経されても全く問題ないと思います。
写経した紙はどうすればよいですか?

書き終えた写経用紙の処置はどうすればよいか。その処置については困られている方が多いようです。
写経した用紙は原則として以下のように処置してください。
1.お寺に納経する
近くのお寺に相談されることをオススメしますが、適当なお寺が見つからない場合は、「納経できるお寺」というページをご用意しておりますので、そちらでお探しください。納経の際は、納経願いや納経料も忘れないようにしましょう。
2.合掌1礼して焼却する
お寺に納経されない場合はご自分で焼却しても問題ありません。合掌1礼して焼却した後、再度合掌1礼してください。あとは、お水をかけ、灰は土の中に埋めてください。焼却することで、仏さまは煙とともに天上に帰っていかれます。
写経とは、1字1字仏さまを書くことです。間違ってもゴミ箱に捨てるようなことがないようにご注意ください。
3.表装する
すばらしい出来の写経なら、表装して保管したいと思われる方もいらっしゃるでしょう。額装の場合は、和額、洋額を問わず、平額にすると見栄えがよいです。軸装は飾るスペースがない場合は、桐箱に入れて保管がきくので収納にも便利です。
これら表装した写経は、額装・軸装ともに机上の高さ以上に掲げてください。不浄な場所など、不相応な場所には掲げないでください。

写経は何で書けばよいですか?
万年筆や鉛筆、鉛筆で書かれる方も増えておりますがっできることであれば、筆・硯・墨を使って写経することをおすすめいたします。
心を落ち着かせ、墨を硯で磨って精神統一する、手間がかかっても心をこめて書くことが大切です。