写経をすることでどのような効用があるのでしょうか?
大きく分けて8つあげました。

1.自然の治癒力が向上する
2.指先を使うことで、脳を活性化させることができる
3.心が清浄になり、安心の境地になる
4.姿勢がよくなり、心と体が落ち着いてくる
5.集中力がついてくる
6.忍耐力がついてくる
7.字が上手になる
8・イライラを解消し、疲労回復を図る

写経の功徳によって、極楽往生ができるということが写経観念文に書かれています。
現代の医学的見地からみても、写経や誦経が自己の治癒力を高める効果をもたらしということが分かっています。
一つのことに意識を集中させることによって、神経系統、特に大脳の働きが有序化され、整理されて、からだ全体がバランスよく保たれます。そして、各器官が活発化してくるのです。

最近、東北大学の教授が認知症予防にも写経が効果的であることを科学的に証明されています。
写経をすることで、苦渋をかかえた自分を次第に抑え、写経を終えたときには何かが吹っ切れて、元の清々しい気持ちを取り戻すことができることでしょう。

写経が自己治癒力を高めるといわれるのは、写経を書くまでの過程が、心の癒しになっているのと同時に、体の癒しにもなっているからのようです。

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