五蘊とは、色・受・想・行・識の5つの集まりのことをいいます。
仏教では、この世界にお存在はすべてこの5つの条件からできていると考えられています。
受・想・行・識は心・精神に属し、色は物質的な存在を表しています。

五蘊はみな実体、我がない、空である。
このことは、般若の智慧で観照された事実ですから「照見」といいます。

苦・厄はともに「苦しみ」、度は「わたりこえる」ことです。
仏教ではこの世の中を「一切皆苦」といって、苦しみに満ちているとされています。
そもそもお釈迦様が仏道を開かれたのも、世の中に満ちた苦悩から解脱するのが目的でした。

苦難や災厄にあうと、人は外的な要因を探し、他人を責めたり、恨んだりしてしまうものです。
しかし、いかに自己中心的に原因を外に求めても、因果の道理は必然です。
仏教は、その因果を深く諦観し、苦の原因は真実に対する無知であり、すべては自業自得であると教えています。

あらゆる苦から抜け出すには、悟りを開き、自分が変わることではじめて実現します。