般若心経を唱える効用

写経以外に読経というものがあります。読経とは読んで字のごとく、お経を読む(唱える)という意味です。

何度も唱え、その唱えた声を自分の耳で聞くことで、さまざまな効用があると言われています。

心身を落ち着かせる・自我や愚かさを消す・迷いの心をなくす

お経を唱えることで、自然にお経に書かれた意味が理解できるようになります。

また一心にお経を唱えていると、仏さまが説いてくださっているような気持ちになるものです。

このような境地になるには、一心に唱え、口で声を出して唱え、心でもお経を念じるようにします。雑念を生じないようにするのです。

右脳の働きを促進する

般若心経を暗唱することが脳、とりわけ右脳によい効果を生むといわれています。

そもそも暗唱訓練は右脳記憶を育てるといわれており、繰り返しで何かを覚えて唱えるのが右脳の働きを促進します。

記憶力を高めると、基本的な知性も高まりますので、相乗効果で脳によい影響を与えます。

具体的には、般若心経を覚えて毎日100回唱えるのがよいそうです。

よかったら試してみてください。

 いずれにしても心経の読経が、自分を幸せにし、他の人にもよい影響を与えるのは間違いありません。

 

般若心経を唱える作法 

般若心経を唱えることは、自身の心の平静を保つばかりでなく、他人の幸せをも合わせて祈ることになります。

ここでは、その際の作法などをご紹介いたします。

般若心経を唱える前にすること

なるべく手を洗い、口をすすぎ、衣服を整えることで心身を清浄にすることが望ましいです。

般若心経を唱える場所

お仏壇の前か、ご自身の部屋など、心の落ち着く場所がよいでしょう。

般若心経を唱えるとき

毎日一定の時間にするのがよいでしょう

毎日、早朝と夕方の2回行うことが望ましいでしょう。朝は起床して洗顔後、夜は就寝前の心が落ち着くとき

般若心経を唱える姿勢

正座、またはイスに座って。

姿勢を正し、両手を胸の高さで合掌して唱えます。

先程記したように、般若心経は暗唱した方が右脳にはよいですが、経本を読まれる場合は合掌した親指と人差指にはさんで持ちます。

数珠を使われる場合は、輪の中に両手を入れ、房を下に垂らしてもつようにします。