阿弥陀経

浄土教の基本となる三部経典(浄土三部経)の一つで、最も読まれています。ほかに「大無量寿経」「観無量寿経」があります。

極楽往生を願うなら、阿弥陀の名号を念じる旨が説かれています。

阿耨多羅三藐三菩提

この上なく優れ、正しく偏らない目覚めを得ること。

腕枕

文字に手擦れがおこるのを防ぐために、これに腕を乗せて書く。
多行にわたり細字などを書くときなどに使う。
界線写経の罫線のこと。

眼界乃至意識界

眼界から意識界まで
観自在菩薩

観自在はサンスクリットのアヴァローキテーシュヴァラの訳。
現世利益の仏として信仰されてきました。また、浄土へ導く仏としても信仰を集めています。

観音経

心経ととみに日本で最も親しまれている経典です。
正式には、「妙法蓮華経観世音菩薩普門品第二十五」といいます。

掲諦掲諦行きましょう、行きましょう、渡りましょう、渡りましょう。

サンスクリットのシューニヤの訳。
実体がないという意。大乗仏教の思想では、すべての存在は空であると説いています。

苦集滅道

執着を断つことによって、苦しみを滅しようとする修行の道
苦厄精神的・肉体的苦しみのこと。
罣礙

障害のないこと。

顚倒夢想

ないものをあるように夢想すること
懸腕法 右腕を机から離し、ヒジを水平に上げ、左手は軽く手本か紙を押さえ、右腕と左腕のバランスを保ちながら書く方法
五蘊

あらゆる事象を、色・受・想・行・識の5つの要素に分類したものです。

三世過去・現在・未来
持戒

人としてやってはいけない行為を戒め、戒律を守ること。
煩悩・欲望を抑制すること

形あるもの。
照見あきらかに察すること。
写経 経文を書き写すこと。
写経体写経は特殊な書体が多く使用されていることから、専門的に写経体として分類されている
舎利子 お釈迦様の十大弟子の一人。
真言、まじないのこと。
精進 何事にも努めはげむこと。
諸仏あらゆる仏のこと。
諸法現象。
心経

「摩訶般若波羅密多心経」略して「般若心経」は経典の中に仏教の原理を全て含まれていると言われています。
玄奘の訳が最も多く読まれています。

終わること。
禅定心身ともに動揺することがなくなり、安定した状態をつくることです。そのために座禅や写経をします。
双鈎法人差し指と中指は外側から親指と薬指は内側から筆管を持ち、小指は薬指に添える持ち方。
中字や大字に適しています。
装飾写経絵画の要素を用いて書かれた写経。
単鈎法 親指と中指人差し指で筆管を持ち、残りの指で添える持ち方。
指を動かしやすいので、細字を書くのに最適です。

大神

神のような力のある深い意味をもったもの
智慧智慧
枕腕法左手を右手首の下にあてて書く方法
提腕法 右腕を軽く机にあて、手首を上げて書く方法
度したまへり救ってくださる。
忍辱苦難に負けず、耐え忍ぶことです。
涅槃サンスクリットで、ニルヴァーナの訳。煩悩が消えた悟りの境地のこと。
波羅密多

サンスクリットで「パーラミター」。
彼岸にいたるという意味。彼岸は向こう岸、つまり仏教で言うところの苦のない浄土に渡ることを意味。

波羅掲諦悟りのすぐれたところに渡りましょう
般若心経

大乗仏教の経典の一つ。正式には摩訶般若波羅蜜多心経といいます。

般若はパーリー語の「パンニャー」で、智慧という意味です。心経はサンスクリットとパーリーが混じっています。

般若心経は般若経の真髄を説いた276字からなっており、簡潔で分かり易い経典です。
現在、書写されているのは、玄奘三蔵法師の訳です。原典はインドの古語であるサンスクリットです。

般若とは仏の智慧。
この智慧というのは、頭がよい、知識が豊富であるとかいうことではありません。
そうしたものを一度捨て去り、物事をありのままに受け止め、そこから生まれるおおらかな柔軟な心の自在な動きのことです。
仏教では我々をとりまく全てのものに般若、つまり仏の智慧が宿っていると考えられており、般若心経はモノと心のバランスをとることが大切であるとしています。

様々な煩悩を取り去って、悟りの世界に渡りなさい、と般若心経は呼びかけています。

一般にお経といわれるものには、その前後に釈迦が説法をしたときの場所が記されたり、どのような状況のもとで、だれを相手に説法をしたかという説明がついていて一通りの体裁を保っています。

般若心経はこれらの約束事を一切無視しています。本文の冒頭にいきなり観自在菩薩が現れて説教を始めるという型破りのお経です。形式にとらわれず、直接的に私たちの心に迫ってくるところが般若心経の大きな魅力でもあります

文房四宝筆・墨・紙・硯の総称
菩提薩婆呵仏の悟りを成就しなさい
摩訶 サンスクリット(古代インド語)の「マハー」を漢字で音訳したものです。大きいとか偉大という意味。
無明人生の真理に対して無知なこと
腕枕法写経を書くときに汚れを防ぐ為に腕の下に添える書き方。
和銅経和銅5年(712)文武天皇の崩御を悼み、長屋王が大般若経600巻を書写させたもの。

※まだ未完成ですので、今後も随時追加していきます。